DAVID KRAMER

デイヴィッド・クレイマーは、ありふれた夕日から広告のパロディに至るまでの多彩な素材を切り取り、それらのイメージを融合させるアーティストです。そんな彼のひとつひとつの作品からは、ほろ苦いユーモアとメランコリックなトーンが感じられます。クレイマーのテキストが表現するのは、自らの瞑想的な思索の融合。それは絵画に取り組んでいる時に浮かんだものや会話から抽出されたもので、大都会ニューヨークの往来で交わされるウィットに富んだ日常会話の間を進んでいきます。クレイマーの作品のテキストは、アメリカン・ドリームの憧れがはらむ矛盾と、たとえ夢が実現しても、それは起きている時に見たものとは別物であるという自嘲的な気づきに材をとっています。

デイヴィッド・クレイマーは、ニューヨーク市生まれのアーティスト。現在もニューヨーク市を拠点に活動しています。その作品は実に多彩で、絵画やドローイング、インスタレーション、動画など多岐にわたります。ニューヨークのホイットニー美術館やブルックリン美術館、フランスのラ・メゾン・ルージュ財団、ポンピドゥー・センターなど、北米とヨーロッパ全土の美術館やギャラリーで展覧会を行ってきました。現在は、パリのギャルリ・ローラン・ゴダンに作品が展示されています。